闇夜のような深い紺色地に、清々しい白一色で染め出された、巻き上げ絞りと思われる水玉が形作る霞のような風雅な縞と扇文様が美しい、有松鳴海絞りと思われる本絞りの浴衣です。
しんしんと降り積もる雪のようにも、霞たちこめるようにも、陽光にきらめく白波のようにも見える絞りの水玉に、組紐を優雅に揺らす扇文様をあしらったデザインは、あわせる帯によって様々にイメージを変え物語豊かな装いを作り出してくれそうです。
おそらく有松鳴海絞と思われ、ふっくらとした絞り独特の味わいと、のびがよく身体のラインに綺麗に添う着心地の良さと着姿の美しさに魅了されるとっておきの一枚です。
さらっとした手触りの、ふわりとやわらかな綿地です。
エリはバチ衿で手縫い仕立てです。
※手縫いかどうかについての判断は、スソまわりとソデまわり、ソデ付け、脇線の縫い目で確認しております。それ以外の部分ミシン縫いの場合は見逃しがあることがございますので、ご了承ください。