ほのかに薄桜色をおびたグレーがかった淡いベージュ地に、驟雨に駆け出す童子が愛らしく染め出された紬のつくり帯です。
白雨のもと傘のような木の葉をかぶり、からんころんと下駄をならして子どもたちが走っていき、水たまりは曇り空を映す、童謡の一節のような情景が、切り絵のような素朴で愛らしいタッチで描き出された、思わず惹き込まれるような魅力ある一本です。
ややざらっとした手触りの、所々に節のでたナチュラルな風合いが魅力の、ほどよい張りがありますがしなやかな生地で絹化繊混紡の紬地と思われます。
お太鼓部のパーツが完全にお太鼓の形につくられているタイプのつくり帯で、帯枕でお太鼓部分を胴に固定するようになっています。(帯枕は付属していません。)
簡単に付けられるつくり帯は、着付けてしまえば普通の名古屋帯とほとんど見分けがつきません。軽くて便利なつくり帯は普段着着物生活に欠かせないお役立ちアイテムです。