生成り色やサンドグレー、ネイビーブラックの糸が織りなす大胆なブロックパターンに、スカーレットルージュのラインをアクセントにして、鳥や硝子のオーナメントを思わせるどこか不思議で魅惑的なデザインが織りだされた正絹紬の開き名古屋帯です。
鳥や花や十字といった物語のあるモチーフに幾何学的なパターンを組み合わせた古代エジプトのコプト美術に起源をもつといわれるコプト文様を思わせる、エキゾチックな情趣と悠久のロマンを感じるデザインがとても素敵で、遠い異国を旅するようなときめきと知的な好奇心を刺激する特別な魅力あるコーディネートを作り出してくれそうです。
太めの節糸で織りだされた、ほどよい張りがありますがしなやかなしっかりとした織地で、正絹紬と思われます。
手先のみかがられた、開き名古屋帯(松葉仕立ての八寸帯)で、タレ部分は折り返して二重になっており、胴に巻く部分は単になっていて、芯無しの仕立てです。
半幅部分の幅が調節できるので、幅広に締めてレトロな雰囲気で着こなしたり、コーディネートの幅が広がります。