金や白金に東雲色の色糸が織り込まれた暁の空のような縞と、銀に天色や青、紫紺がつやめく月光に照らされた湖のような縞、古金地に藤花、桔梗、松などの四季の草花に流水、鴛鴦が風雅に織りだされた古典風景文様を、古代紫の無地裂がきりりと区切った金襴の切嵌めが雅やかに美しい袋帯です。
モダンな遊び心の効いた大胆なデザインの中に、明け方から宵までの光の美しさをつややかな糸で絢爛かつ品良く織り上げたような幻想的な詩情を感じさせてくれる切嵌めの袋帯は、大人ならではの洗練された気品と他にはない個性と存在感を兼ね備えた確かな魅力ある装いを作り出してくれそうです。
金糸銀糸は使われていますが軽やかなな印象の切嵌め仕立てとなっており、洒落袋帯として普段使いやちょっとしたおめかしコーデに楽しんでいただける一本かと思います。
ややざらっとした手触りのつややかな光沢のでた、張りと硬さがありますがしなやかな生地で、正絹と思われます。