山葡萄の実で染めたような味わい深い紫美しく織りだされた霞のような縞に、茅葺きの古民家が佇む里山の風景模様が美しく描き出された正絹紬の付下げ着物です。
モダンな存在感のある段違い縞と、山や森がひろがる清々しい自然の情景、長閑な叙情ただよう里山のたたずまいが一つの着物の中に美しく調和して、なにげない日常や特別なひととき、心はずむお出かけを物語豊かに彩る魅力的な装いを作り出してくれそうです。
ふわりとただよう霞のような模様のまわりに絞り目と思われる糸目があり、所々に絞り染めの技法が使われていると思われます。
裾まわりに一枚の絵のように柄が広がる付下げの柄つけですが、カジュアルな紬地ですので、フォーマル用ではなくおしゃれ着として楽しんでいただける一枚かと思います。
エリは広衿です。