黒地に白の細やかな十字絣が織りだされたアッシュグレーのようなスモークカラーに、四季を彩る草花模様があでやかに織り重ねられた正絹紬の単着物です。
絵絣ならではの繊細なタッチで織り上げられた、ふっくらと花開く八重咲きの菊花、馥郁と咲く梅、典雅な紅葉などの古典の草花が、遠目には17世紀オランダの精緻な静物画のようでもあり、華やかな存在感と静謐な詩情、洗練された気品を感じさせてくれます。
ぱっと目をひく華やかな存在感がありつつ気取りすぎないナチュラルな心地よさを感じさせてくれる、しっとりと落ち着いた雰囲気のある正絹紬のお着物は、派手にならない華やぎと、さりげない色っぽさ、シックな格好良さが調和した大人の魅力ひきたつコーディネートを作り出してくれそうです。
さらっとした滑らかな手触りの、上品な光沢のでた、節のほとんどみられないつるりとした質感の適度な張りのある生地で、正絹紬と思われます。
エリはバチ衿で手縫い仕立てです。
※手縫いかどうかについての判断は、スソまわりとソデまわり、ソデ付け、脇線の縫い目で確認しております。それ以外の部分ミシン縫いの場合は見逃しがあることがございますので、ご了承ください。