紺と生成り色の藍染めを思わせる清々しい色選びで、リズミカルなラインが交差しながら連なるモダン・アートみたいな抽象パターンが織りだされた、夏紬のようなさっぱりとした質感の夏着物兼浴衣です。
植物の葉や花、蔓のような、舞い踊る人影のような、抽象的なパターンの中に自然の美しさや物語性を感じる複雑なデザインは、ミッドセンチュリーを代表するテキスタイルデザイナー、マイヤイソラの名作「Tamara」のような、繊細かつ力強い魅力があり、アートな遊び心と大人の洗練を兼ね備えた軽やかで自由なコーディネートを作り出してくれそうです。
ややざらとした手触りの、手もみ風の浅く自然なシボ感と、紬のような節感のある、ざっくりと目が粗めに織りだされた、ほどよい張りと若干のシャリ感のあるさっぱりとした風合い豊かな生地で、綿と化繊を混紡して夏紬のような雰囲気をだした夏向けの生地と思われます。
光に透かすとうっすらと透け感があり、単着物、浴衣、夏着物としてスリーウェイで楽しんでいただけそうです。
エリはバチ衿で手縫い仕立てです。やや身幅が広めのワイドサイズのアイテムです。
※手縫いかどうかについての判断は、スソまわりとソデまわり、ソデ付け、脇線の縫い目で確認しております。それ以外の部分ミシン縫いの場合は見逃しがあることがございますので、ご了承ください。