深みのある美しい緋色の地に、ふわりふわりと舞い降りる淡雪のようなドット模様が一面に染め出された正絹袷着物です。
ドリッピングアートや蒔糊散らし文様を思わせる、一見無作為でありながら、美しいバランスを保ち、抽象的なデザインの中に自然の美しさを感じるパターンがしみじみと美しく、古典の和の装いにもモダンでモードなスタイルにもあわせる帯によってイメージを変えて、身にまとう人それぞれの特別な物語を紡ぎ出してくれる素敵な一枚です。
さらりとした手触りの、美しい地紋とつややかな光沢でたぷるんとしなやかな生地で、正絹綸子と思われます。
衿先が長く、裾より57cmのところまで衿があります。古い時代のお着物には時々ある仕立てです。
風にひらりと揺れるたっぷりと長いお袖も華やかで素敵です。
エリはバチ衿です。