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着物?浴衣?ビンテージの夏素材の不思議

一見、綿や麻、絹麻のように見えるけれども、この素材は何?縮や絣風、夏紬風の昔の単着物には、単着物なの?浴衣なの?夏着物なの?と首をかしげるものもたくさん。

実は、上布や塩沢御召、小千谷縮や明石縮、夏琉球や夏久留米などの夏絣、夏紬といった夏向けのさっぱりとした高級素材を、より扱いやすくリーズナブルに楽しんでいただけるように、着物が日常だったあの頃に開発されたウールや化繊、綿などを混紡した当時の最先端素材なのです!

絽や紗ほど透けない季節や気分によって浴衣として着こなしていただいたり、お着物として楽しんでいただいたり、自由にアレンジしてコーディネートしていただけるカジュアルスタイルの強い味方です!

素朴な味わいと粋な遊び心、肩肘はらない自然体の心地よさが魅力の上布や小千谷縮・・・あこがれるけどなかなか手がとどかない・・・そんな時にも、昔着物ならではのビンテージ素材の着物なら、気軽に涼やかで軽やかなナチュラルコーデを楽しんでいただけます♪

どんな素材があるの?

サマーウール

単シーズンに最適!ウール混紡のサマーウール

昭和中期に流行した昔着物ならではのユニークな生地がサマーウールです。

ウールに化繊を混紡して、防虫性をアップしさっぱりとした質感をだした生地で、張りとシャリ感があるものが多く、ざっくりとガーゼのように目が粗めに織り出されており、やや透け感があります。

紗や絽ほど透けないため、初夏と初秋の単の季節にお召しになるのに丁度よく、気候にあわせて5月から10月くらいまでお使いになっていただけそうです。ただ、ウールが混紡されているので、盛夏には暑いと思われる方もいらっしゃるかと思います。

上布風&縮風生地

浴衣や夏着物に!化繊や綿化繊混紡の上布風&縮風生地

ポリエステルやポリノジックを混紡した帝人の「テポリー上布」や、綿とポリエステルを混紡したカネボウの「あたご上布」など、昭和中期から後期にかけて綿や化繊を混紡してつくられた夏向きの高級化繊生地がたくさんつくられていました。いずれもシャリ感と張りがあり、ドビー織りのような立体的な織模様や紬風の節、くしゅっとした縮風のシボがほどこされており、肌離れが良くさっぱりと着こなしていただけます。

反物によって「高級浴衣地」となっていたり「上布」や「着物地」となっていたり、浴衣としても夏着物としてもお使いになっていただける素材ですが、透け感がありますので、浴衣として一枚でお召しになっていただく場合は、浴衣スリップなどを中に着てください。

紗や絽ほどは透けないため、初夏や柄行によっては初秋に単着物としてもお使いになっていただけ、5月後半から9月くらいまで浴衣、夏着物、単着物として3wayでロングシーズン楽しんでいただける優れものです。

どんなアイテムがあるの?

塩沢御召風単着物

塩沢御召風単着物

はっきりとしたシボのでたシャキッとした肌触りのさっぱりとした塩沢御召は単着物としても人気の生地です。その塩沢御召をサマーウールや化繊で模した単着物は、肌離れもよく涼やかで、通な着こなしを作り出してくれます。

縮風夏着物

縮風夏着物

小千谷や明石などの麻縮や絹縮を化繊で模した、くしゅっとした独特のシボ感とシャリのあるさっぱりとした生地が特徴の着物で、肌離れや風通しが良く涼やかで心地よい装いをつくりだしてくれます。

絽や紗ほどは透けないので、単着物としても夏着物としても着こなしていただけ、インナーに注意をしていただくと浴衣としても楽しんでいただけそうです。

夏着物風浴衣

夏着物風浴衣

化繊や、綿・化繊の混紡により、昭和中期に開発された綿化繊混紡の生地で作られた浴衣(着物)です。

高級麻織物の上布を模したシャリ感のでたさっぱりとした生地感のものが多く、琉球絣が織り出された八重山上布風や、細やかな絣模様が美しい越後上布風などの一枚は、素朴な味わいの中にも品の良さを感じさせてくれます。

上布や夏絣などの夏着物の上質な雰囲気と涼感、浴衣の手軽さをあわせもち、浴衣としても夏着物としても楽しんでいただけると思います。

ただし、透け感がありますのでインナーには注意が必要です。

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