繊細な曲線がつくりだす美しい渦や波を背景に、波間をすべるように飛ぶカモメや雁のような鳥の姿が染めだされた、ビンテージの注染浴衣です。
端正な藍の濃淡に、鮮やかな紅色が差し入れられ、全体の清々しさを引き立てながら、印象的なアクセントとなっています。
どこかグラフィカルでモダンな雰囲気をまといつつ、古典の和の美意識を感じさせてくれる一枚で、帆船や浮雲文様の帯をあわせても楽しく、清々しい夏の装いを作り出してくれそうです。
夕暮れの河川敷、静かな港町、あるいは古い町並み、海辺の夜市がよく似合い、風の音や水のゆらぎを感じながらそぞろ歩きたくなる一枚です。
エリはバチ衿で仕立てはミシンと部分手縫いです。スソまわりやソデまわりなど着用時目につくところは手まつりです。