時代を超えて受け継がれたビンテージの夏帯の意匠や素材の魅力を未来へつなぐ思いをこめて、今の暮らしに寄り添う夏向けの半幅帯としてリメイクしました。
霞がかかったような、鼠色がかったおだやかな象牙色の地に、繊細な金糸で織りだされた草葉が風にそよぎ、やわらかな空色の花びら美しいリンドウのような桔梗のような可憐な花が、凛とした佇まいを見せる涼やかな風情ただよう一本です。
花の背景にあしらわれた半円形の型取りが月影のようでもあり、霧立ち込める夜の花野の風をまとうような清々しい装いを作り出してくれそうです。
光の加減によって地色のグレーみが強く見えたり、やや白っぽく見えたり、アイボリーのように見えたりします。
夏袋帯のリメイク品となり、片方の先から42cmほどの位置から約1mの間は柄のない無地となっています。長さもたっぷりとあるので、結び方によって、模様部分の柄の出方が異なり、表情を変えてアレンジを楽しんでいただけます。
ややざらっとした手触りの、メッシュ状に透かしめのある紗地で、光や風を涼やかに透かし、熱がこもりにくく、暑さきびしい季節もさっぱりとお召しになっていただけます。
正絹地ですので、とても軽くてしなやかで、形も綺麗にきまり、気品のある大人の夏姿を作り出してくれます。
懐かしいのに、どこか新しく、同じものにはめったに出会えない、ビンテージリメイクならではの特別な一本です。
国内縫製のミシン仕立てです。