時代を超えて受け継がれたビンテージの八寸帯の意匠や素材の魅力を未来へつなぐ思いをこめて、今の暮らしに寄り添う半幅帯としてリメイクしました。
深い青の地に、波のようなゆらぎのあるリズムが心地よい立涌縞が織りだされ、光をかすかに透かすもじり織りと思われる透かし織りの曲線が、まるで水面をすべる風の跡のように浮かび上がります。
凛と澄んだブルーに、織りの立体感と透け感が重なりあうことで、見る角度によって印象が変わる、奥行きのある一本となっていて、さりげないのに目を引く、静かな存在感が魅力です。
水玉模様の浴衣に熱帯魚のブローチを添えて、南の海を泳ぐような心はずむ装いに。金魚模様の夏着物に涼やかに合わせても楽しく、それぞれのコーディネートが、まとう人の物語をそっと紡いでくれそうです。
ざらっとした手触りの、ほどよい張りと厚みのある、しなやかな生地で、絹化繊の混紡かと思われます。
ビンテージの透かし模様のある八寸帯をリメイクして作った長さたっぷりの半幅帯で、様々なアレンジ結びを楽しんでいただくのにもぴったりです。
着物の帯ならではのしっかりとした素材ですので、浴衣にもお着物にもマッチしてくれ、一年を通して楽しんでいただけ、特別な日も、ふだんの日も、装いにときめきを添えてくれます。
懐かしいのに、どこか新しく、同じものにはめったに出会えない、ビンテージリメイクならではの特別な一本です。