ふわりと風に揺れる柳の枝葉の落とした影のような、千歳茶、草色、柳煤竹色、柿渋茶などの渋みのあるおだやかな緑や茶の色どり心地よく織り出された、自然な風合いのある縞模様が小粋な正絹紬の袷着物です。
紬ならではの身体にやさしくなじむ素朴な質感と気をてらわない端正な縞模様が心地よく調和した一枚は、霧雨に濡れる苔むす庭や、木漏れ日差し込む深い山の奥の古道をそぞろ歩くような、おだやかで静謐な詩情ただよう、自然体のおしゃれを楽しんでいただけそうです。
ややざらっとした手触りの、マットで上品な光沢のある、一面に節のでた軽やかでしなやかな生地で、正絹紬と思われます。お使いになっていくほどに身体になじんで心地よさが増し、長くご愛用していただけそうです。
エリは広衿です。