生成色と茶の大胆な格子に、緑の差し色心地よく、木の実や葉をイメージした古代オリエントやペルシアの文化を思わせるアラベスク調の装飾模様があしらわれた、紬の開き名古屋帯です。
幾何学的な美と、植物装飾模様のロマンチックで優雅な物語が調和したデザインと、太めの糸でしっかりと織り上げられたおおらかで素朴な手仕事の味わいのある紬の質感がマッチした一本は、着る人にどこか懐かしさと温かみを感じさせながらも、現代的な洗練さを演出して、詩的なムードと大人の余裕を身にまとう魅力的なコーディネートを作り出してくれます。
ざらっとした手触りの、太めの糸でしっかりと織り上げられた、張りのある硬めの織り地で、絹と綿、化繊の混紡のような雰囲気です。
手先のみかがられた、開き名古屋帯(松葉仕立ての八寸帯)で、タレ部分は折り返して二重になっており、胴に巻く部分は単になっていて、芯無しの仕立てです。
半幅部分の幅が調節できるので、幅広に締めてレトロな雰囲気で着こなしたり、コーディネートの幅が広がります。
アシンメトリーなデザインなので、胴前は裏と表の2パターンの柄を楽しんでいただけるのも嬉しいポイントです。