ゴールドやピンクゴールド、ブロンズ、ブラックなどのラメ糸が織りなすシャンパンゴールドに、樹下に鳥遊ぶロマンチックなモチーフが織りだされた、シャリ感のあるさっぱりとした素材の袋帯です。
花咲く樹木の下に庭の鳥が向かいあうモチーフを蔦の葉美しい装飾模様が縁取るデザインは、シルクロードを渡ってきた正倉院の織布のようでも、ヨーロッパのアンティークタペストリのようでもあり、幻想的な詩情とドラマチックな物語を楽しむとびきり素敵な着物コーデを作り出してくれそうです。
ざらっとした手触りの、ぱりっとした張りとしゃきっとした硬さがありますが、軽やかでしなやかな織地です。表地は一見絽のような横縞が織りだされていますが絽のようなはっきりとした透かし目はなく、光に透かすとうっすらと絽に近い横畝状の透かしがあるようにも見えます。裏地はややざっくりと織りだされており、光に透かすとわずかに透け感があります。
夏素材というほどは透けませんがさっぱりとした質感で、3月から10月くらいまで春夏秋のスリーシーズン楽しんでいただけそうですが盛夏には暑いと感じられるかもしれません。冬にお使いになってもそれほど違和感がなさそうです。
光の加減でやや沈んだアンティークゴールドのようにも黄色みをおびたイエローゴールドのようにも、明るいシャンパンゴールドのようにもブロンズがかったオレンジゴールドのようにも見えます。
二重太鼓を結べる長さの袋帯です。とてもモダンなデザインですので、洒落袋帯として普段づかいにも楽しんでいただけそうです。