霞のようなモノクロームのグラデーションに、繊細なストライプが織り重ねられた静謐な詩情ただよう名古屋帯です。
霞色から薄雲鼠、濃鼠へと移り変わるモノクロームの色調が、夜の帳がおりて濃い暗闇につつまれていく静寂なひとときを写しとったようでもあり、すっきりとシンプルなデザインの中に物語の広がりを感じさせてくれ、満月にみたてた円形のブローチをあわせてコウモリの根付をゆらしても楽しく、あわせるアイテムによってイメージを変え、表情豊かなコーディネートを作り出してくれそうです。
ざらっとした手触りの、ほどよい張りと硬さ、こしのあるしなやかな生地で、正絹と思われます。