紅色地に、鷺のような鳥と異国風の装飾文様が浮かぶ遊び心たっぷりの名古屋帯です。
- デザイン:少しくすみをふくんだ深みのあるルージュレッドに、シルクロードを渡ってきた古代の染織のような鳥と装飾円文が織りだされた、異国情緒ただようメダリオンデザイン。お太鼓には、優雅に佇む鷺のような鳥を中心に、唐草や幾何学模様を細やかにめぐらせた、均整のとれた大きな円文を大胆に配置。一方、胴前では装飾枠をすらりとした縦長の楕円に変え、同じモチーフを使いながら、さりげなく表情に変化をつけています。
- 印象:ぱっと目を引くルージュに、ブラックの緻密な文様が重なることで、ロマンチックな物語を楽しみつつ、甘さよりもモードな格好よさが際立つデザインに仕上がっています。どこかミステリアスで物語の余韻ただよう魅力があり、ヨーロピアンなムードにも、コプトやエジプト文様のようなエキゾチックな雰囲気にも、民藝風のナチュラルなスタイルにも不思議となじむ懐の深さも魅力。合わせる着物によって異なる文化の気配がふっとただよう、自由なコーディネートを楽しみたくなる一本です。
- 素材・着用感:ざらっとした手触りの、節感のある紬風のニュアンスのでた、ほどよい張りがありますがしなやかな織地で、綿化繊の混紡のような雰囲気です。手先のみ半分にかがられた開き名古屋帯(八寸帯)で、タレ部分は折り返して二重になっており、胴に巻く部分は単になっていて、芯無しの仕立てです。
- 季節・シーン:モダンなデザインなので季節を限定しすぎず、秋冬春にかけて幅広く楽しめます。ウールや紬、光沢の少ない小紋によくあい、街歩きやランチ、カフェ、美術館、観劇、ちょっとしたお出かけなど、普段着の着物を少し印象的に見せたい日にぴったりです。
- コーデ提案:黒やチャコール、ネイビーなどのダークカラーの着物に合わせれば、ルージュカラーが際立つモードな装いに。無地や縞、チェックなどのシンプルな幾何学柄にあわせれば、帯の存在感がひきたちますし、ヨーロピアンテイストの着物にあわせてロマンチックな雰囲気にしあげたり、正倉院文様や有職文様の着物にあわせて悠久の浪漫を楽しんだり、身にまとう人それぞれの自由なイメージで着こなしていただける便利なアイテムです。