紫根染を思わせる鼠色がかった渋い濃紫地に、凛と浮かぶ縞と雪輪が涼やかに美しい、正絹絽の夏着物。
- デザイン:紫根染の滅紫を思わせる、グレーがかった渋い紫の地に、透明感のあるぼかし美しい雨筋のような縞と、はらりと舞い降りる淡雪のような雪輪文様が染め出された涼やかなデザイン。大きさに変化をつけながらリズミカルに配された雪輪文様の中には花穂や草葉の姿が繊細に描かれています。まっすぐ伸びる縦縞の凛とした美しさと、雪輪文様のやさしい存在感との対比も美しく、遠目にはすっきりと見え、近づくと細やかな表情を楽しんでいただけます。
- 印象:しとしとと降る雨に濡れる秋の野原を眺めているようでもあり、雪がはらはらと舞い落ちる雪野原のようでもあり、暑さ厳しい季節に涼を運んできてくれる一枚です黒ほど重くなく、紺よりも優美、紫よりも落ち着いた滅紫色は、夕暮れから夜へと移ろう空のような深みがあり、しっとりとした静けさの中にやさしい華やぎただよう大人の夏姿を作り出してくれそうです。
- 素材・着用感:さらりとした手触りの、上品な光沢のでた、ほどよい張りがありますがしなやかな生地で、横縞状に透かし目のある絽地です。素材は正絹と思われます。パールトーン加工済みの扱いやすい一枚です。
- 季節・シーン:透け感が涼やかな夏向きの着物です。暑い時期が長くなっている近年では、5月なかばから9月くらいまで気候にあわせて長く楽しんでいただけそうです。なにげない普段使いから、ちょっとおめかししたお出かけ着まで幅広く活躍してくれます。
- コーデ提案:藤色や、スモークブルー、ハーバルグリーン、空色などのパウダリーな色味の帯をあわせると、透明感と涼やかな詩情がひきたちます。白や生成り、グレーの帯を合わせると品の良いさっぱりとした装いにしあがりますし、黒や臙脂、ボルドーの帯で大人っぽく引き締めても素敵です。コーラルピンクや薄紅色の帯をあわせると、渋い紫にやさしい華やぎが加わります。