藍墨茶から煤竹色、霞色、銀鼠色へと色を変えるぼかし染めに、さざなみのような霞のようなおぼろげな地紋が幻想的に浮かび上がる、静謐な詩情ただよう色留袖です。
白みゆく山際の空に霞がかかったような、狭霧立つ夜の海のような刻一刻と姿を変える自然の美しさを、ぼかし染で着物に写し取ったようなしみじみと味わい深い一枚は、いろいろな色柄の帯にあわせやすく、あわせる帯によって自由自在にイメージを変え、身にまとう人それぞれの特別なストーリーを紡ぎ出してくれそうです。
さらりとした手触りの上品なツヤ感のあるしなやかな生地で正絹と思われます。防虫・防カビ加工済のタグがついています。
上半身には柄がなく、裾まわりに、縫い目で途切れずに一続きにつながった染め模様がほどこされた色留袖です。
紋がなく控えめなデザインですので、訪問着に近い感覚でお使いいただけるかと思います。フォーマルな場やドレスアップコーデ、おめかししたお出かけスタイルまで幅広く楽しんでいただけそうです。(フォーマルな場での着用については、多少のダメージのあるリサイクル着物ということもあり、地域やお家によってもふさわしいとされる装いが変わってきますので、ご購入前に一度ご親戚の方などにご確認されることをおすすめします。)
エリは広衿です。