霧雨にけむる薄闇の空のような青鼠色の地に、杢目のような流水のような抽象デザインが織りだされた綿化繊混紡と思われる夏向きの単着物です。
ゆらめく水の波紋や、ふわりと沸き立つ山霞、歳月を経た古木の杢目を思わせる、刻一刻と姿を変える自然の美しさを、侘び寂びの詩情ただよう渋い色糸で織り上げた幽玄な詩情ただよう一枚は、幅広い色柄の帯にあわせやすく、シンプルな帯をあわせても無難にならずセンス良くきまり、個性的な帯も難なくマッチしてくれ、大人ならではのさりげない遊び心とセンスの良さを演出してくれるとても便利なベーシックアイテムとなっています。
ざらっとした手触りの、張りとシャリ感のある、ざっくりと目が粗めに織り出された透け感のある生地で、風通しが良く涼やかにお召になっていただけそうです。綿化繊の混紡と思われ、5月6月から9月、10月前半くらいまでの間、単着物と夏着物の兼用で気候にあわせて長く楽しんでいただけそうです。
エリは広衿で手縫い仕立てです。
※手縫いかどうかについての判断は、スソまわりとソデまわり、ソデ付け、脇線の縫い目で確認しております。それ以外の部分ミシン縫いの場合は見逃しがあることがございますので、ご了承ください。