時代を超えて受け継がれたビンテージの八寸帯の意匠や素材の魅力を未来へつなぐ思いをこめて、今の暮らしに寄り添う半幅帯としてリメイクしました。
装飾的な円環の中に向かい合う鳥と植物を配した文様は、正倉院の古裂やペルシアの錦にも通じる、時を超えて人々を魅了してきた装飾美のエッセンスが息づいています。
クラシカルでありながらどこかモダンで、格式を感じさせつつも、軽やかで自由な遊び心をひきだして、奥行きのある美しさを演出してくれます。
鮮やかで深みのある赤が、白や紺などベーシックカラーになりがちな夏のコーデに綺麗に映え、知的で印象的な差し色として、ぐっとこなれ感を引き出してくれます。
ややざらっとした手触りの、ほどよい張りのあるしなやかな生地で、絹化繊の混紡かと思われます。
着物の帯ならではのしっかりとした素材ですので、浴衣にもお着物にもマッチしてくれ、一年を通して楽しんでいただけ、特別な日も、ふだんの日も、装いにときめきを添えてくれます。
懐かしいのに、どこか新しく、同じものにはめったに出会えない、ビンテージリメイクならではの特別な一本です。