さっぱりとした白の地に、孔雀の羽のような深みのある緑色美しく、牡丹、燕子花、桜、ダリアのような四季を彩る草花のモチーフが一面に織り出された、涼やかな縮地の夏着物です。
ヨーロピアンビンテージのボタニカルファブリックのような優雅な気品とロマンチックな物語、和の花庭の風雅な詩情をかねそなえた植物装飾模様を、光をやわらかくすかし軽やかに風をはらむ縮地に深く美しい緑の糸でうつしとった、瑞々しく爽やかな一枚です。
ややざらっとした手触りのしゃきっとしたハリとシャリ感のあるさっぱりとした軽やかな生地で、薄手でざっくりと目が粗めに織り出されており、うっすらと透け感があります。風合いのある節とクシュっとしたシボの出た縮風の生地は肌離れや風通しがよく、シワも目立ちにくく、暑さ厳しい夏の日も快適にお過ごしいただけそうです。
綿縮と思われ、紗や絽ほどは透けないので、単の季節から活躍してくれそうです。
エリはバチ衿で手縫い仕立てです。
※手縫いかどうかについての判断は、スソまわりとソデまわり、ソデ付け、脇線の縫い目で確認しております。それ以外の部分ミシン縫いの場合は見逃しがあることがございますので、ご了承ください。