竹の葉に置いた朝露のような透明感のある爽やかな薄緑色地に、端正な縞に重なるすっきりと伸びる笹文様が地紋として織りだされた、正絹単の色無地着物です。
「独り坐す幽篁の裏 琴を弾じて復長嘯す 深林人知らず 明月来たりて相照らす」という王維の詩のような幽幻で静謐な風情ただよう、心が洗われるような清々しい装いを作り出してくれそうです。
冬にも瑞々しい緑の色を変えないことから不変・長寿の意をあらわす、縁起の良い文様でもあり、なにげない普段の装いからフォーマルコーデまで幅広いシーンで活躍してくれる汎用性の高い一枚です。
さらりとした手触りの、上品な光沢と立体的な地紋の浮かぶしなやかな生地で、正絹と思われます。
染め抜きの一つ紋がつています。
エリは広衿で手縫い仕立てです。
※手縫いかどうかについての判断は、スソまわりとソデまわり、ソデ付け、脇線の縫い目で確認しております。それ以外の部分ミシン縫いの場合は見逃しがあることがございますので、ご了承ください。